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2013年11月11日

ツールド2013

昨日はツールド。

一夜明けた今日、

ジャージを洗おうと

ポケットの中から出てきたものは

補給食と一枚の葉。

ツールド2013

そのワケはですねぇ・・・

(-.-;)

今回のツールドには

チームからも100kmに多くのエントリーで

前泊から楽しんでの参加でした。



去年は寒さに苦しんだスタート地点「奥の里」も

今年は暖かく、リラックスしてのレース待ち。

しかし強い日差しは暑さとの闘いの予兆で・・。



今年はスタートの時間が早まった。

そしてついに並び始めると

年長のバットさんの姿が見えず・・・。


「このチームは結束力がねェ!」


レース直前、何かの話しから

そうぼやいてたバットさんは

いつの間にかはるか前方に一人抜け駆け!

まさかの裏切り行為により

かわいい後輩置き去り事件でレース開始!



ガンガン飛ばすドM里に着いていこうと走るも

自分にとってはなかなかのオーバーペース汗

やがてバットさん発見!

今年のバットさんはやはりヤル気が違う!

去年の走りとは別人でした。



やがて西海岸を南下。

去年はダラダラ列車に乗ってしまい、

そこでもったいない気がしていましたが

今年は結構前の集団の後ろ(?)まで走れていたので

いい感じでツールドを楽しむ。



やがてヨナへ。

すぐに起きてしまった悲惨な落車を見て

可哀想に(-.-)と先を行く。

少し先に見える我がチームジャージを頼りに

結構なペースで頂上へ。




おしゃー!




いよいよ始まる下りでスピードを上げ始め

まずは目の前の人を抜かす。

そして・・・



ガンガン行くはずでした・・(-.-;)



しかし意外に出ていたスピードは

変な場所で追い抜いたため

目の前に迫ったカーブを曲がりきれず

ブレーキするも後輪が滑り

ガードレールに横からブチ当たり

気が付けばヨナの崖下に転落。

頭をドーンって打ち、

ぐるぐる転がり

やがて体が止まった。

手足が動くのを確認し上を見上げると


「大丈夫ですかー!」


と人の声。

「・・大丈夫です!」

ととりあえず返事。

斜面をよじ登る。

他の選手の邪魔にならないよう、

倒れた自転車を路肩に寄せ

今一度自分の体の点検。

強く頭を打ったので首が痛いほか

とくに大きなケガはなし。

ちょっとヒジにスリ傷あり。

自転車を見れば

片方のハンドルがひん曲がり、

チェーンも外れタイヤも動かず。



終わった・・・



しかし見れば山側のガードレールに

もう一台自転車がかけられている・・が

人の気配が無いのはナゼ・・?

と思っていると



「わー!!」



との声で

もう一人このカーブに突っ込んできた選手が。

激しくガードレールと縁石に体を打ち

自転車とともにこちらへ流れてきた・・・タラ~

一瞬、動かない汗


「大丈夫ですか!!」


と声をかけると起き上がった。

見れば脚にひどい擦過傷と

ヒジの皮膚がえぐれてる・・

自分のボトルを渡し

傷口を洗い流す彼を見て

自分は山側に投げ飛ばされたぶん、

そこがクッションとなり、

まだ大事に至らなかったのかな・・?と

奇跡を知りました。



「・・自分が原因でした?」

とおそるおそる聞けば

「いいえ、違います・・」

とのこと。

しかしゼロではないのでは・・と

申し訳ない気持ちでいっぱいに。



やがて係りの方も駆け付け

その彼を応対中に

自分は我が愛車を再度点検。

曲ったハンドルは

強く押してどうにか握れる形に。

チェーンもただ外れていただけみたいなので

そのままかけ直す。

問題は前後動かないタイヤ・・。

再度クイックレバーを締め直し

キャリパー全開でやっと回った。

心配していた横ブレは無さそう・・・。



「自分、走れそうなので行ってきます!」

と彼に言うと

「自分のボトル持って行って!」

と彼。

しかしケガもひどそうなので

もらうワケにもいかない。

そのまま恐る恐る乗ってみた。

事故を起こした自転車では

スピード出して走るには勇気がいる・・・タラ~



やがて普久川ダムの給水ポイントへ。

そこの微妙な上りで

フロントをインナーに変えようとしたら

固くてギアが入らず汗

まさかこの先アウターのみか!?と

デカいため息一発。

体のあちこち痛むなか、

やっとのダンシングで70号線へ。



いつもは飛ばす長い下りも

ヨロヨロ流す形で下る。

安波の売店の道沿いで

「がんばれー!」

の小さなお子さんの声が沁みました。

やがて現れる坂。

奇跡を信じ、

もうシフターがぶっ壊れてもいいや!との思いで

強くギアをガキッ!と入れてみると・・

ギアが入った!!

(T0T)

これでもう少しだけ走れる気がする・・・




しかしこうなれば安全運転で走ろうと覚悟するものの

手、肩に力も入らず、

体を支えるのもキツい・・。

頭打った衝撃で首から肩が特に痛いし

どこかの関門で早くひっかからないかな~と

思いながら一人走るも

なかなかひっかからない。

落車スタートとはいえ

結構前にいた恩恵か?(T-T)

何度も後ろからくる列車に乗ろうと

試しに力を出してみるも

全身の痛みと異常な疲労感で付いていけず。



やがてチームのイワさん、

ハヤトが追いつき事情を説明。

あとは頼んだ・・・と背中を見届け

タラタラと一人旅を続ける。



背中で落車の際、外れたゼッケンが

風でなびいて背中にチクチク・・・

安全ピンが外れていました。

でもレースの間、

最後まで直すことなく走ってて。

とにかく落車の際、

刺さってくれずに助カッタ・・・。



が、

どうにもハンドルを支える力がない。

腕がプルプル。

ハンドル持つ手の位置を

何度も変えてみる。

しかし沿道からの声援が

妙にうれしく元気が出る。

きっと土で汚れてボロボロ状態だから

余計に声をかけてくれていたのかな?(笑)




しかーし!!

長い坂が現れると

さっき抜かれた人を追い越すのびた(笑)

上りの脚は元気みたい(^^)

こうなれば行けるとこまで・・・!

と、キツイ天仁屋の坂も

なんとかクリア。



そしてカヌチャを越え、

とうとう大浦湾まで来ることができた!

(T-T)奇跡だ・・・。

そこで追いついた同じ100kmの選手に

川上の関門時間を聞いてみた。


「あと30分ですよ!」


その時点で13時。

まだ最後の橋も羽地ダムも終わってない・・

でも諦めるのがイヤで奇跡を信じ走ることに。



ダムに続く橋では

暑さや水不足だろうか

多くの人が足が攣って立ち往生。

中には押して歩く選手も。

こちらも山に吹っ飛んでの返り咲き!

キツさでは負けんぜよ!とペダルを漕ぐも

やがて脚に違和感を感じる・・。

・・・ヤツ(痙攣)がキタか!?

と、最後にとっておいた

メダリスト入りドリンクがぶのみ。

すると違和感が消えていきました。



どうにか最後のトンネルを抜け、

ダム行きへ右に曲がる。



「ニューサンがんばれ!」



誰かの声がしたけど確認できず。

ありがとう。

時計は13時半を過ぎていた。

実はあとで知りましたが

川上の関門は13時40分だったんですね(^^)

ちゃんと確認すべきでした。

どーせ間に合いませんでしたが。



4日前の夜、

ダンシングで駆け上がった小坂も

まったく力が入らずヨタヨタ上る。

ふと前を見ると

140kmゼッケンのNEOSジャージ発見!

どーにか後ろへ追いついた。



「ひょっとしてKU‐BAさん!?」

と声をかけた。

「・・おお!あと少し!がんばろう!」



と話しをするが、

もう無理。

また差がついていく・・・。

下り、そしてまた上る。



「のびたさん!あと10kmですよ!がんばりましょう!」



その声でまた前を向き走った。

前を走るKU-BAさんは

何度も声をかけてくれました(T-T)

その際はあざーす!!

そして下りに入り

KU-BAさんもついに見えなくなる。

ボトルもカラ・・・。



そーいえばここに山水ポイントあったな!と

急に思い出し、

そこでボトルに山水補給!

生き返る~♪ (反則?)



そしてダムにかかる橋を渡り

長い下りへ。

そして見えてきた川上の関門は

予定通りに閉じられていました。

残念だけど、

よくここまで走れたもんだ!と

自分に感心。

誘導されテントサイドへ。



やっと休める・・・



長いレースが終わりました。

何度かリタイヤしようと

頭をよぎったのも事実。

どーせ完走はムリだと思っていましたので。

ただ、年に一度のツールド。

諦めたくないな~という一心で

走っていただけです。



自転車を止めて降りようとしたとき

人生初の自転車で脚が攣る!(笑)

その上、

全身痛いし頭はドーンて痛い。

麦茶をもらい

やっと腰を下ろす。



ふと見ると

NEOSジャージがお二人。

その一人がKU-BAさん!(T0T)/

あなたのおかげで

最後に元気をもらいましたので!

しかし間に合わなかったのね・・・。

お互いお疲れさま!と握手。



やがて南部から一緒に車で来た先輩も到着。

先にNEOS一行は自走で会場へ出発。

もう自分は動きたくなく

バスが来るまで待とうかと決意。

しかし結局待っても待ってもバスが来ないので

先輩と一緒に再び自転車の元へ・・。

コイツ(愛車)もよくここまで頑張った!



車両制限の解除された58号線を

スローで走る。

去年とはまたエライ違い(T-T)

しばらく走り後ろを見ると

先輩もかなりのヘロヘロ状態の様子。

差を確認しながら二人ゆっくり会場を目指す。



途中、前日に高熱を出したハヤトが

自転車で北上する姿が見えたので手を振った。

おそらく無事完走し

遠くに置いた車を取りに向かっているんだろう。

大したヤツだな~と感心。




最後のカーブを曲がり

ゴールが見えてきた。

しかしそこには観客もアーチも無い。




そして無事、会場入り。

どうやら落車の情報が伝わっていたらしく、

うっちーさんや何人かに声をかけられ

無事を伝えました。

チームの人にも会い

すでにリザルトが張り出されていたので

チーム皆の完走を確認。

去年、無念のパンクでDNFだったM栄田さんも

今年は雪辱を晴らし、見事完走。

聞けば最後にバットさんと並んだが

結局脚が攣って一緒のゴールは

ダメだったそうな。

しかし今年のニューサンは皆速かった!

ドM里なんか脚が黒光りしてたし(笑)

きっとすごい練習量だったに違いない。

女子もすごい結果を残してマシタ!

うちのチームでは

女子が男を牽き倒すのも

そう未来ではなさそうです・・・(汗)

そしてなんといってもバットさん!

大会前からFBで皆に周りに声を掛け練習に励み

自身もすごい変わりように

一緒に走っていた周りがビックリ!

見事な復活劇でした!



おいしい豚汁をおかわりし

日が暮れていく名護。

ツールド2013



こうして2013年の長いツールドは終わりました。

1年を通して自転車に乗り

この日のために練習してきた祭典で

バカやってしまい全てがパー。

普通の選手ならしない恥ずかしい自損事故で

今年のツールドの話しはおしまいです。

せめてもの思いは

誰かを巻き添えにしなかったことと

場合によれば惨事により

大会側に迷惑をかけずに済んだところで

一安心なのでしょうか。



夜、念のため病院へ。

そしてCTスキャン。

無事でございましたので。




しかし今回もこの大会のおかげで

1年を通し自転車を楽しみ

自転車を通し知り合いが増え、

完走という目標を目指しやってこれたワケで。

このトシから仕事以外に趣味をもって

ひとつ目指すものがあるということが

どれだけ幸せなことなのか。

自転車、サイコーですな!



また来年はリベンジに向け

がんばる良い目標ができました!



ツールドありがとう!

ニューサンばんざい!

(T0T)/




P.S.

冒頭の手のひらに乗る小さな枯葉は

ヨナの山に吹っ飛ばされた際に偶然入った

山からのプレゼント。

「バカは止めなさい」

それを見るたびに

教訓として身の丈にあった走りを

心がけて行きたいと思っております。


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Posted by ・のびた  at 22:32│Comments(10)自転車
この記事へのコメント
こんにちは、ミチノリです。

思わず読み込んでしまいました。

ひとまず、お疲れ様です!

来年のさらなる進撃を期待してますー!
Posted by ミチノリ at 2013年11月11日 22:41
はじめましてミチノリさん。
結局自転車サイコー!的な話しなんですよ(^^;)
今回のレースでは普通の選手では滅多に体験できない(しない方が良い)ことができましたので、自損事故の恥ずかしい内容なのですが記事にしてみました。
レース中なのでアドレナリン出っ放しなのですが、やはり下りのスピードの出し過ぎは危険!と再認識してもらえればと思います。来年、また頑張りま〜す!
Posted by のびた at 2013年11月11日 23:50
落車されたんですね、お体もバイクも大したダメージじゃなかった?みたいなのでなによりですがニューサンのB先輩が月例で下りで落車したのを思い出しました。NSはルックスはおとなしめですが走るとaggressiveになるんですかね?
安静にされて元気になったらニューのびた魅せて下さいな
Posted by 与古田 at 2013年11月13日 14:26
そうなんですよ!サイクリングで満足してた男なのにニューサンって所は…(^^)
ちなみに今回、抜け駆け首謀者B先輩もあの激しい落車のあとの見事な復活劇を魅せてくれましたので、自分もその流れを信じてみたいと思いまス!
Posted by のびた at 2013年11月13日 20:39
始めまして、いたと申します。

のびたさんが落車寸前にパスされたのはおそらく私かと。私自身へたれながら目いっぱいで下っておりましたので、すぐに停車して救助に向かうことができず申し訳ありませんでした。ゴール後事務局に問い合わせて大事に至ってないとは聞いたのですが、詳細がわかりほっとしております。

一年に一回のおきなわですが、また機会があればよろしくお願いいたします。

http://sports.ap.teacup.com/itamaru/
Posted by いた  at 2013年11月14日 21:54
あらま!
ブログってスゴい!(笑)あの時の選手の方の話しが聞けるとは!
いえいえ。危険な箇所での追い越しをし、間違ったらいたさんを巻き添いにしたのかもしれなかったことだし。結局大怪我しなかったぶん、こうして自損で済んでよかった話しですよ!年に一度のオキナワ、また来年も走るの楽しみですね!自分もまた一年間、日々練習を積みながら100km出れるよう頑張りたいと思います!
Posted by のびた at 2013年11月14日 22:48
のびちゃん、身体は大丈夫かい?あの状態から川上まで走ったのはすげぇよ、うん、諦めの悪さのうちの持ち味だからね(笑)

あっ、スタート地点の件は裏切りじゃないよ、政治力です、政治力(汗)

また練習して来年はもっと熱い勝負をしよう!!
Posted by バットトレインバットトレイン at 2013年11月16日 13:54
本当なら頭を強打した時点でレースは止めるべきでした。運よく何事もなかったのはまた奇跡でしたが。スタートでの裏切り行為の償いはまた次の審議にとっておきましょう・・・。

来年はまた一皮ムケムケのチームで走りを楽しみたいもんですネ!(^^)/
Posted by ・のびた ・のびた  at 2013年11月16日 16:10
初めまして、ロケッツのホットスカルです。
財力を振るって前方に位置取りをしたバットさんのFB等でNSRメンバーが崖に落ちたが走り続けたと見聞きしました。
物凄い精神力だと感心するばかりです。また頑張って下さい。
Posted by ホットスカルホットスカル at 2013年11月18日 17:16
ホットスカルさん、ありがとうございます。
お名前はちょくちょく拝見してましたョ!
できればその精神力をレースで生かせばよかったんですがね・・・(^^;)
どこかでお会いする際はよろしくお願いします。
Posted by ・のびた ・のびた  at 2013年11月18日 23:17
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